2021年9月の絵本



「ねないこだれだ」 作・絵:せなけいこ


「どこのかな」 作・絵:tupera tupera


「カラーモンスター”きもちはなにいろ?”」 作・絵:アナ・レナス 訳:おおとも たけし


「ねぎぼうずのあさたろう」 作・絵:飯野和好


 絵本の紹介

   おもしろおかしいモンスターの表紙!それをみて子ども達が絵本に手を伸ばしてしまいそうな、モンスターの表情と色に視線がくぎ付けとなります。思わず『カラーモンスター』の絵本を私も手に取りました。稚拙な絵ですが、なんとも味があり興味をいだかせる表紙です。

   さて、4人のモンスターのそれぞれの表情をじっと見てみてください。ほら、そこにいるあの子に見えてくるような気がしませんか?!読んでいくとそれぞれのモンスターの色には、意味があることがわかってくるでしょう。 表紙にはこう書いてあります。「自分の感情を把握して、気持ちの整理や表現ができるようになる本」と。この絵本は帯がありませんが、帯があればきっとこの言葉が帯に書かれるのでしょう。

   表紙をめくり見返しにはボタン?!なにこれ、と〇にいろんな色が塗られて、そして、扉には作者のアナ・レナスについての解説が書かれています。アートセラピストとして活躍している作者が初めて絵と文を手がけたとあります。絵本を読むと「なるほどなあ」と、セラピストとしてのアナ・レナス思いが伝わってきます。子どもたちに語りかける声が聞こえてくるような気がします。

   最初のページにでてくるモンスターはこんなです。 ぐちゃぐちゃに色がぬってあり、それは子ども達の心を映しているのだと読んでいくとわかってきます。でも、ぐちゃぐちゃなのは、子ども達の心だけではありません。小学生だって中学生だって、ほらそこのあなた、大人のあなただって、ぐちゃぐちゃな気持ちになってはいませんか?!?大人だからといって、なにもかもしっかりできてわかっているとは限りません。

   この絵本、子ども達に読んであげながら、ぜひ大人のあなたも自分自信の心に語りかけてみてください。 あなたの心を解きほぐしてみましょう。きっとストレスがふきとんで、スッキリとした気持ちになれることでしょう。ぜひ大人のあなたもこの絵本を読んでクールダウンし、心を整理して、晴れやかな明日を迎え、子どもとむきあってみてください。

   でも油断しないでください。ストレスは日々手を変え品を変えあなたに攻撃をしかけ、ストレスはすぐまたあなたの心に侵入し、心をぐちゃぐちゃにする機会をねらっています。そしたら、愉快なモンスターの表情を思い出しながら気持ちを色わけしクールダウンしてください。 あなたの大事な人を、あなた自身を傷つける前にね! Good luck!!

(作:小野寺悦子・絵:きくちさき 出版社:福音館)






光の森こども園

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