2021年6月の絵本



「ぴょーん」 作・絵:松岡達英


「ぞうくんのあめふりさんぽ」 作・絵:なかのひろたか


「ちいさいももちゃん あめこんこん」 作:松谷みよ子・絵:中谷千代子


「歯いしゃのチュー先生」 作:竹下 文子・絵:ウィリアム・スタイグ


 絵本の紹介

「歯いしゃのチュー先生」

   6月4日はむしの日、虫歯予防デーです。 昔々、縄文時代には虫歯はありませんでした。そしてそれから明治という時代が始まったころ、普通の子ども達に虫歯はほとんどなかったそうです。(実際に私が目でみたのではありませんが・・・)江戸時代には、お金持ちの商人や位の高い武士、高貴な公家の方々には虫歯があったそうです。その虫歯で命を落とすこともあったことでしょう。

   みなさんは、「虫歯は治療すれば大丈夫、全然怖い病気じゃない」と思っていますね、ところがどっこい!今も虫歯や歯周病で命に関わることがあります。江戸時代や明治、昭和の始めには虫歯は怖い命取りの病気でした。それは硬い組織を治療する道具や材料がなかったこともあります。そしてこわいことに虫歯は知らず知らずのうちに進行し進行しすぎると神経が死んでしまい、痛みがなくなることもあります。

   虫歯の痛みが自然になおったと勘違いすると、実は歯肉の奥深くでじわじわと病魔が進行し、恐ろしい菌が毒素を出していきます。虫歯もですが、歯周病というとっても怖い病気でも、やはりひたひたと歯肉を蝕んでいき、そのとても悪~い菌が血中に入り全身を周って心臓にたどり着き、心臓を止めてしまうこともあります。要するに、虫歯や歯周病で死んでしまうのです。虫歯と歯周病はとっても恐ろしい病気だったのですが、今は予防医学が各段に進歩し怖い病気ではなくなってきました。むしろ白くてきれいな歯、笑った時に真っ白な歯が素敵!!という予防や審美の歯科領域が各段に進歩してきています。

   さて、虫歯の前置きが大変長くなりましたが、この絵本のネズミの歯医者さんのチュー先生 いったいどんな先生でしょう。やさしい先生かな、怖い先生かな、と想像してみましょう。小さいネズミさんの歯医者の先生がいったいどんなふうに歯の治療をするのでしょうか。絵本を開き、チュー先生の歯の治療の様子をお子さんと一緒に読んで、ハラハラドキドキを楽しんでみてください。ハラハラドキドキだけでなく、この絵本を読むと、歯いしゃのチュー先生に同情?共感することができるでしょう。

(作:竹下文子・絵:ウィリアム・スタイグ 出版社:評論社)






光の森こども園

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