2020年10月の絵本



「ぴよちゃんかくれんぼ」 作・絵:いりやまさとし


「ずっとそばに」 作・絵:いもとようこ


「おちばいちば」 作・絵:西原みのり


「もったいないばあさんがくるよ」 作・絵:真珠真理子


 絵本の紹介

「ずっとそばに」

   いもとようこさんの絵は、見ていると心が温かくほんわりじんわりと幸せを感じさせてくれます。くまさんにだかれたリスとキツネの表紙にも、穏やかな秋の森のシーンが見えてきます。さて、そんないもとさんの絵本のページをめくると、秋の実りがいっぱい出てきて、リスもキツネも ウサギも、森の動物さんたちの楽しい秋の会話から始まります。
しかし、後半は 不安な影が色濃くなってきます。
そして、最後は とうとう・・・
これは自然の問題を私たちに投げかけている絵本です。 表紙のから感じたものと違う思いが、最後のページを開くと胸に焼き付けられます。 この絵本を通して、自然の営みに目をむけ、動物たちの命の大切さを考えてもらうきっかけになることでしょう。

   最後に作者よりのこんなあとがきがありますので、ここに紹介します。
「くまが出没、人間をおそった・・・」というニュースを聞くたびに、私は胸が痛みます。くまが住む山に人間が侵入し、木は切られ、別荘がどんどん建てられています。山の動物たちは、どこに住めばよいのでしょうか・・・?人間も動物も同じ生き物です。人間の命、動物の命、どちらの命も同じ命です。人間と動物が共存できるよう・・・私たちはかんがえねばなりません。
と、いもとさんは書かれています。

   人間が動物たちの住んでいる自然を壊したり、人間が自然環境を破壊し動物たちの食糧となるものがなくなったりすることで、動物たちも生きながらえる為に、人間のいる所までおりてくるのです。それを、まるで害虫のように報道するのは、間違っていると私もいもとさんと同じように思います。いもとさんがいっているように人間のためだけに自然は地球は存在しているのではありません。私たち自身も、もう一度よく考えなくてはならないでしょう。 多くの動植物からすると、人間ほど恐ろしい生き物はいないといつも思っています。人間がこれ以上豊かな地球の環境を壊さないことをいつも願っています。

(作・絵:いもとようこ 出版社:岩崎書店)






光の森こども園

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